母親のやることに従っていただけだった。

母さんなんて

「問題を感じないわけではないけれど、この子の生まれた境遇だから受け入れようと思うの。いろんな人に可愛がってもらえるのは幸せなことだし」と言っていました。当然、おばあちゃん、おじいちゃんの甘やかしはとどまるところを知りません。
健君が11歳をすぎても話すより奇声をあげたり泣きわめくことのほうが多いのは、で言わなくても大人が要求をかなえてくれることと無関係ではないでしょう。
言葉食生活では、甘やかしの悪影響はもっと顕著にあらわれてきます。食事のときじっとしていられないのも、食べているときは静かだからと口にものを入れられて空腹を覚える暇がなく、食べることに集中できないからに違いありません。
味の濃いものでも、添加物の多いものでもかまわず与えられるから、困ってしまうとさすがに健君のお母さんも頭を抱えていましたが、話をしてもすぐに忘れられてしまうようで、一週間もすれば元通り。
母親のやることに従っていただけだった。

1歳半健診までに、とうとう虫歯ができてしまいました主導権は親がしっかりおじいちゃんやおばあちゃんと暮らすことは、子どもにとってよくない面ばかりではありません。親とは違う年代の人間がいることで、考え方も体の調子も人それぞれなのだと肌で学んでいくでしょう。受け止めてくれる人が多くて、救われることもあるでしょう。
親にとっても、慣れない子育てを支えてくれる人がそばにいてくれて、密室育児に陥らないですむのはありがたいことですただ、昔と違って便利で暮らしやすい世の中になった分、子どもに手をかけすぎてしまいがちです。それぞれ自分の生活に忙しい大人たちの間で、子どもはうろうろしながら何となく見守られて育っていった時代を思い出して、年寄りがいるのはいいものだと言い切るわけにはいきません。それに、物があふれ、食べ物が余る世の中ですから、可愛がっているつもりで子どもを甘やかしてダメにしてしまうことが、日常的に行なわれていますおじいちゃん·おばあちゃんのやり方に任せていたら、になっていた……なんて、笑ってはいられません。

子どもたちは大切


体験させるべきです。

結局何もかも子どもの言いなり子育ての責任はその子の両親にあります。あとでツケが回ってくるのも、親なのです。
そこのところをしっかり自覚して夫婦で話し合い、おじいちゃん·おばあちゃんの理解を求めていかなければなりません。相手を尊重して仲良くやっていく姿を子どもに見せるのはすばらしいことですが、泣いたときの対応や、食事·寝かしつけといった育児の要になることの主導権を握るのは、祖父母でも子ども自身でもありません。そこのところをきちんと押さえておかないと、子どもはちやほやされるばかり。結果的に、相手の立場を思いやることのできない、わがままな子どもを育ててしまうことにもなりかねません。
子どもとよくつき合ってみる

母親は泣き

かなめ
無頓着ママとテレビっ子刷り込まれる暴力と人間軽視親子でビデオに目と耳を奪われてケン君、食事よ。ビデオ、消したら
イヤー
そう言うと、11歳の健一君はビデオのリモコンをつかんで放そうとしません。
お母さんのsさんは、それ以上何も言わずに黙ってしまいました。無理矢理ビデオを消させたら健一君の泣き叫びで大変なことになるのがわかっていたからです。
s家の食卓は、いつも神経に突き刺さる騒音に囲まれています。食事中なのですが、何を味わっているのかわからないせわしなさ。もともとテレビっ子だったSさんさえ、初めのうちは最近のアニメの戦闘シーンはうるさいな、自分が子どもの頃より激しいと感じたのですが、それにも近頃は慣れてしまいました。
1歳でチャンネル権を持つ日本の子どもたちsさんが出産退職をした当時、周りには友だちが一人もいませんでした。
ら、夜遅くくたびれて帰ってくる夫と少し話すだけ。
会話といった生まれたばかりの赤ちゃんは寝ているか、泣いているか、オッパイを飲んでいるか、オシッコかウンチをしているか、時々バブバブ言っているか......。スーパーへ買い物に行っても、昔と違って買い手と売り手の会話がありません。


子どもとの絆の強さがわかると思いますスキンシップ

大学ノート判のルーズリーフのものです。

そんな生活のなかでテレビをつけると、人の声が聞こえてきますし、顔が見えてくるので、sさんの寂しさも紛れるのでした。
おまけに話し手のぐずり泣きしている健一君も、テレビがつくと泣き止むので、sさんは泣き声から解放されてほっとします。それで、用をしているときは、健一君にテレビを見せておくことにしました。どうせ見せるなら幼児番組がよいだろうと、おかあさんといっしょをビデオにとって1日に数回見せることにしました。
ビデオの前でキーキー言って、こうして健一君は、1歳になるかならないうちから、さんにつけるように要求する子になったのです。
sそのうちふと見せた00マンの漫画を健一君は気に入ってしまい、そのシリーズをsさんはそろえました。
母親としての適性を実感

子どもにとって大切なのは共感してくれる大人の存在


母乳が出ない。

sさんが好きなテレビ番組を見ているときでも、健一君は00マンが見たくなると、つけるまで騒いでいるのでした。こうして今や、00マンは、S家の食卓のメインディッシュとなってしまっているのです。
親の言うことがきこえてこない「言うことをs家の食卓風景のなかに、日本の家庭で日常的なテレビが要因で子どもがきかなくなる」さまざまな要因が見えてきます。
まずビデオ、消したらというお母さんより、ビデオの面白さのほうが絶対です。最初から、健一君は親の言うことをきいていませんし、お母さんも言いきかせようという努
力を怠っています。
チャンネル権において、すでに幼児が大人の優位に立っているのです。
次にビデオがつけっ放しの食卓では、ほとんど会話らしい会話がありません。

  • 母親が伝える
  • 子供の世界の一つの遊びなのです
  • しつけはもう滅茶苦茶です